年を重ねるにつれ、自分にあの頃の体力や持久力がなくなっていく。そんなことを感じる日が訪れるかもしれません。これは、Hervéがある出会いによって自分のライディングスタイルを変え、息子とともに再びトレイルを楽しめるようになった物語です。

もし、あなたが息を弾ませながら必死にペダルを踏み込んでも、わが子にあっという間に追いつかれ、そしてあっさりと追い抜かれるようになったらどうしますか?

そのときは、EP8搭載のE-MTBを味方にすべきです。

バトンをつなぐ動画

Hervéにとって自転車は、物心がついた頃から人生の一部でした。1980年代、彼はBMXのパイオニアとしてトレイルを疾走。その後は山へ活動を移し、リジッドMTBからハードテイル、そしてフルサスペンションへと、自転車とテクノロジーの進化とともにスキルを向上。常に新境地を開拓してきました。また、ダウンヒルとXC、両方のレース経験があるほどです。

ライドを楽しむことは、まさに彼の血肉であり、DNAの一部ともいえます。その息子であるGaelが父のDNAを受け継ぐのは、当然のことでしょう。アルプスという聖地で暮らす彼らにはなおさらです。

Hervéは幼いGaelが成長する過程で、まるで吸収させるかのように自転車に関するあらゆる知識とテクニックを伝えました。最初に教えたのは、自転車のバランスのとり方。ドキドキしながら補助輪を取り外し、初めて息子がぎこちなくとも前へ進んだときには、感極まって「やったぞ!」と叫んだほどです。

Gaelは、ぐんぐんと上達。息子が父を追い抜く運命の日が来るまでに、そう時間はかかりませんでした。最初は、ダウンヒル。次は、地面を削るように進むロングヒルクライムで。Hervéが追い抜かれないよう懸命に走るほど、息子は父を超えようと全力を尽くし、その過程でより速く、よりハイレベルなライダーへと成長していったのです。「バトンはつないだよ」と肩をすくめるHervé。「でも、息子がこのスポーツを好きになり、夢中で取り組んでいることが本当にうれしいんだ」

この物語は、子どものいる方だけに限りません。仲間と一緒に走るのは大好きだけれど、自分のせいでみんなの足をひっぱることはしたくない。仕事やケガ、家庭環境の変化でしばらく自転車から遠ざかったライダーが再びサドルをまたいだものの、あの頃の体力はもう過去のものだった。

そんなときに背中を押してくれるのが、EP8のE-MTBシステムです。EP8は、体力に不安のあるライダー、仲間より体力に自信がないと感じているライダーの強い味方です。従来よりアップした85 N·mの最大トルクで、トレイルヘッドまでのヒルクライムをパワフルにサポートしてくれるばかりか、もう一度同じコースを楽しむ余力まで残してくれるのです。

「EP8に出会ったおかげで、いつでも息子と同じように走り、トレイルをずっと楽しめるんだ」と、Hervéは胸を張ります。「今までのMTBじゃ、こうはいかないよね。EP8システムは使いやすくて性能もいい。本当にうれしいよ」

今では、HervéはGaelとともにライドへ出かけ、今までのルートに加えて新たなルートにも挑戦し、思い出をつくりながら親子の絆を育み続けています。彼らのお気に入りライドは、アヌシー湖を見下ろすセムノス峠です。「道や地形が起伏に富んでいるから、いろいろなライドに挑戦できるんだ。それが私にとっても息子にとっても喜びなんだよ」と笑顔を見せたHervé。「今でもよく息子と一緒にライドへ出かけているよ。家族で同じワクワクを共有できることは、素晴らしいね」

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