4ピストンか、それとも2ピストンか?パワーか、軽さか?
シマノのMTBブレーキにはたくさんの選択肢がありますが、心配する必要はありません。
自転車の装備を選ぶことは、質問と選択と決断の連続で、終わりのないことのように思えるかもしれません。何が必要か?何が欲しいか?何を買うことができるか?
ダウンヒルのライドやレースならば、4ピストンで決定です。このパワフルなブレーキはダウンヒルの分野から生まれ、開発されました。シマノのSAINTおよびZEEの4ピストンブレーキは、険しい地形を下るのに最適です。
しかし、XTR、DEORE XT、SLX、またはDEOREのブレーキを選ぶ場合には、2ピストンのモデルと4ピストンのモデルがあります。
シマノのトリクルダウンテクノロジーとは、これらのグループセットがそれぞれ同じテクノロジーを採用し、異なる価格帯で設計されていることを意味します。つまり、フラッグシップモデルのXTRブレーキを選択する場合でも、よりエントリーレベルのDEOREブレーキを選択する場合でも、2ピストンまたは4ピストンを選択する理由は同じであり、パフォーマンスも似たものになります。
どちらを選んだらよいか迷う場合は、Global Mountain Bike Networkのスタッフが2つの違いを説明するこの動画を参考にしてください。ブレーキレッスンを見て、素晴らしいライディングを楽しんでください。
最後に、2ピストンと4ピストンのいずれのブレーキを選択すべきかを以下にまとめておきます。
2ピストン
What(これは何)?:引っ掛け問題ではありません。答えは非常にシンプルで、キャリパーの各側に1つずつ配置された2つのピストンです。ピストンが少ないということは、ブレーキパッドが小さくなり、つまりディスクの接触面積も小さくなることを意味します。その代わり重量が軽く、XTRの2ピストンキャリパーはわずか87gしかありません。
Who(誰に)?:クロスカントリーライダーとレーサー。軽量ブレーキは、軽量級の自転車や体重の軽いライダーに適しています。Maja WloszczowskaやMathias Fluckigerを思い出してください。
Where(どんな場所で)?:クロスカントリースタイルのライドで、レースコースに専念することも、時間をかけて丘を回ることもできます。短距離、アグレッシブな下り、シングルトラック、あるいは緊急車両用の道を駆け抜けることもあります。2ピストンブレーキは幅広いライドに対応できますが、急な長い下り坂では熱により制動力が低下するおそれがあります。
When(いつ)?:大きいよりも小さい方が良いとき!トレイルスタイルのライディングをもっと楽しみたいときは、大きめのローターにして制動力を高めることができます。
Why(なぜ)?:2ピストンブレーキのルーツはクロスカントリーに深く根差しています。2ピストンを選ぶ大きな理由は重量にあります。一般的なクロスカントリーライドのニーズに対して、このブレーキから提供されるパワーは軽量ブレーキの真のアドバンテージを認めるのに十分過ぎるほどです。
4ピストン
What(これは何)?:デュアル直径対向ピストンキャリパー設計のディスクブレーキシステムでは、前後で異なるサイズのピストンを使用しています。このシステムでは、ディスクブレーキローターをはじめに小さいサイズのピストンで押さえ、その後により強力な大きいピストンでローターを押さえるパワー伝達システムを採用しています。これにより、ディスクブレーキローターのぐらつきを防止し、騒音を大幅に軽減しています。
4ピストンキャリパーは、ディスクブレーキローターに対して広いコンタクトエリアを保持しながらも、サイズはコンパクトに抑え、また、パッドは圧力を安定させるために効果的な配置となっております。
Who(誰に)?:険しいトレイルやダウンヒルにフォーカスする、より大きな制動力を求めているライダー。トレイルライダーとエンデューロレーサーは、このパワフルな4ピストンを頼りにしています。Martin MaesやJill Kiltnerのことを思い出してください。
Where(どんな場所で)?:長く険しいトレイルでは、常に安定した力強いブレーキングが必要です。4ピストンブレーキはその真価を発揮します。
When(いつ)?:制動力が最も重要で、重さが決定的な要素ではないとき。終わりが分からない下り坂でも、下りきるまでにブレーキが問題なく作動している必要があるとき!
Why(なぜ)?:4ピストンブレーキを必要とする理由は、パワーです!体重の重いライダーが重い自転車で長い下り坂を高速で駆け抜けるなら、それを止めるのには相応の大きなパワーが必要になります。